こんにちは。吹雪です。
興行収入が何だかすごいことになった映画『鬼滅の刃 無限列車編』を計18回(ほぼIMAX)観たので、記念に感想などを残しておこうと思います。
映画の上映期間が物凄く長かったのと、その後テレビで劇場版が放送されたかと思ったらそのまま今度はテレビ版が放送されたため、締めどころがよく分からなくなったのもあって大分今更感がありますが、ご容赦ください。
映画の内容について一部記載しています。
目次
無限に観に行けるという意味でも確かに無限列車だった
こんなに何回も観た映画は生まれて初めてでした。
今までは多くても2回ぐらい観たら満足して、後に円盤を買う程度で済んでいたのですが、今回は3回観ても4回観ても全然飽きず、果ては超序盤の列車の汽笛音が流れた段階で何かが込み上げてきて、「もう一度観に行こう」とか思っちゃう程のハマり具合でした。
いやいやだから今から観るじゃん?って自分でも思いましたが(笑)
でも観終わった後も結局「もう一度観に行こう」という感情は色褪せなかったので、日を改めてまた観に行きました。
そもそもこの映画の内容は、以前書いた記事「私が『鬼滅の刃』を購入しようと決めた理由と感想」で書いたシーンドンピシャだったので、元々ハマる要素は十分ありました。
実際、テレビアニメ一期の最終回で無限列車編が映画になると告知された時は物凄く喜びましたし、物凄く楽しみにしていました。
ただ、ここまで何回も観に行くことになるとは流石に思ってなかったですね。
恐るべきクオリティの映画だと思います。
個人的に発見した小さなこと
何回も鑑賞している内に、ふと気づいた小さなことがいくつかありました。
元々そこまで細かい内容や表現に気づいたりできない人間なのですが、流石に何回も大画面で観ていると多少は発見するみたいです。
帽子の着脱音が入っていた
超序盤の無限列車が出発する直前の駅のホームの様子を映しているシーンで、列車に向かって帽子を頭から取って挨拶の仕草をしている男性がいるんですが、その帽子を取った音と再び被った音が入っていました。
汽車が発する音もBGMも流れている中で初めてその音を聞き取った時は、何の音なのか正直分かりませんでした。
なので、何回目かの映画乗車時にその音が聞こえる時の画面を注意して観ていたら、丁度後ろ姿の男性が帽子で挨拶をしている動作と重なっているのが分かりました。
そんなモブの細かい動作の音も入れてるんだ!?とビックリしました。
いや、もしかしたらこれが普通なのかも知れませんが、私は気にしたことがなかったので本当に驚きました。
炭治郎君のしょんぼり顔が可愛かった
無限列車に乗車し、炭治郎君が炎柱の煉獄さんに自身の日輪刀の刀身の色を訊かれた後、煉獄さんに黒刀の剣士で柱になったのは見たことがない!って言われるんですが、その直後に炭治郎が一瞬しょんぼりした顔をするのを7回目ぐらいで発見しました。
しょんぼり顔、めっちゃ可愛い。
大丈夫だよ!黒は凄いんだから!!って思わず心の中で言ってしまうぐらい可愛かったです。
禰豆子ちゃんをおんぶした時の善逸君が表情豊か
善逸君の幸せな夢の中で、泳げないと言った禰豆子ちゃんを善逸君がおんぶするシーンがあるのですが、そのおんぶをする過程の善逸君の表情が豊かで微笑ましくなりました。
具体的に言うと、まず、おんぶするために善逸君が禰豆子ちゃんの前でかがんだ後、禰豆子ちゃんが首に腕を回して善逸君の身体に接触した瞬間、禰豆子ちゃんが触れてきてくれた!という喜びの表情をしていました。
そしてその後、禰豆子ちゃんの足に手を回しておんぶの状態で立ち上がるまでの間、今僕は禰豆子ちゃんをおんぶしてる!!という歓喜の表情をしていました。
正に幸せなんだな~、とほっこりしました。
善逸君の夢に入った男の子の表情の変化
炭治郎君が夢の中で自決して目覚めた後、画面に善逸君の精神の核を破壊する担当になった男の子が映るのですが、魘されている顔をしていました。
この時にはまだ禰豆子ちゃんの炎で全員の縄が焼き切られていなかったので、善逸君のあの暗闇の無意識領域で服を切り刻まれていたんだと思います。
ああ、そうだよね、あれは正に悪夢だもんね…(泣)と思わず同情しました。
その後、縄は禰豆子ちゃんの炎で焼き切られるわけですが、そこから縄で繋がってた子達が起きて炭治郎君に敵意をむき出しにする前に、一度その男の子が映りこむ場面があるんですが…。
彼、とっても穏やかなお顔をしてました。
もうね、そのお顔に気づいてからはそのシーンになる度に笑いをこらえるのが大変で大変で。
そっか、そんなに善逸君の無意識領域は辛かったんだね、解放されて良かったねぇ、って全然話の内容と関係ないところでほっこりしてしまってもう(笑)
皆が起きなくて炭治郎君が困ってるシーンなのにごめんね。。。
列車が横転するときに上に残ってた魘夢の胴体が飛んでいった
炭治郎君が露出した巨大な首の骨を両断した後、列車が脱線横転するわけですが、それを引きで描写されたときに何か一定の大きさのものが列車から飛ばされるのが見えました。
最初は、なんか長さがある黒い物体が飛んでったな…ぐらいに思ってたのですが、何回か観る内に、そういえば炭治郎君が列車の上で戦った際に元魘夢の首から下がそのまま放置だったような…と思い至りました。
いやあ、胴体の存在なんてすっかり頭から抜けてたよね(笑)
あれは木々の中に落ちて静かに崩れていったのかな…。
心に響いた言葉が漫画で読んでいた時と違った
この無限列車の話を漫画で読んだ時は煉獄さんの言葉に涙したので、当然映画でもそのシーンの言葉が一番心に来るだろうと思っていたのですが、予想が外れました。
同じ内容を何回も観るその時々で涙腺崩壊した箇所は違っていたのですが、その中でも映画の中で一番心に響いたのは、日が昇った後の炭治郎君と伊之助君の以下のやり取りでした。(ちょっと長いです…)
「悔しいなぁ……」
絞り出すようにうめいた。
「何か一つできるようになっても、またすぐ目の前に分厚い壁があるんだ。凄い人はもっとずっと先の所で戦っているのに。俺はまだそこに行けない」
ボロボロとこぼれ落ちる涙が炭治郎の視界を歪めた。
善逸も唇を嚙みしめ、涙を流している。
「こんな所でつまずいているような俺は……俺は……」
亡き人の穏やかな死に顔に炭治郎が思わず、泣き言をもらす。
「煉獄さんみたいになれるのかなぁ……」
「うっ、うっううっ」
善逸が隊服の袖で顔を覆い、押し殺した声で泣いた。
すると、今まで無言でうつむいていた伊之助が突然、
「弱気なこと言ってんじゃねえ!!」
と叫んだ。
その声にハッとする。
顔を上げると、伊之助は両手の刀をぎゅっと握りしめてこちらを睨んでいた。腕が、肩がわなわなと震えている。
「なれるかなれないかなんて、くだらねぇこと言うんじゃねえ!! 信じると言われたなら、それに応えること以外、考えんじゃねえ!! 死んだ生き物は土に還るだけなんだよ!!」
初めて会った時にも聞かされた言葉なのに、まるで違う。少なくともそこに込められた伊之助の思いは明確に変化している。
猪頭の目玉からボロボロとこぼれだす涙に、上ずったその声に、伊之助の悲しみが口惜しさがひしひしと伝わってきて、炭治郎をさらに泣かせた。
「べそべそしたって戻ってきやしねえんだよ!! 悔しくても泣くんじゃねえ!! どんなに惨めでも恥ずかしくても生きてかなきゃならねぇんだぞ!!」
劇場版 鬼滅の刃 無限列車編 ノベライズより引用
何かできるようになったとしても、それは現状を打破するものとは程遠い。
炭治郎君のこの弱音は、夢を叶えるまで、私がずっと抱き続けるだろう苦しみそのものでした。
分厚い壁を超えても景色は何も変わらない
この映画が上映を開始した頃、丁度所属してるボーカルスクールのオーディション関係もまあまあ復活しだしていました。
因みに、一番最初は午後に観に行ったんですけど、その日の午前中はオーディションで提出する歌唱動画撮影をしていました。
で、私がこの映画を15回観るまでに約4か月かかっているのですが、その間に数回オーディションを受けて、全落ちしています。
わざわざ落選を通知してくれるオーディションなんかは、映画も観終わった直後に連絡が来たりしてくれて散々でしたね(笑)
せめて映画観る直前に来てほしかったな…。
違う記事で書きましたが、私は10年以上ジャンプを購読し続けているので、当然この無限列車編の原作もジャンプ本誌で読みました。
その頃は、腹式呼吸は出来ないわ、リズムは気を付けていても走るわ、音は毎回どこかしら外すわで、もう目の前にある壁どころかそこから動ける気もしないレベルでもがいてて、だからこそ、煉獄さんの言葉が滅茶苦茶沁みたんだと思います。
いや、上に挙げたことは今でもまだダメだったりするんですけど(笑)
でも、そこから数年経つ中で、流石に自分でもマシになったなって思える瞬間が何回かあったんですよ。
個人的には、1つ成長したな!壁を乗り越えたな!って思えるものもありました。
でも、その状態で受けてもオーディションの結果は何も変わらない。
就活でいうところの一次面接が相変わらず通らない。
自分が成長したと思ったのは、実は勘違いだったのでは?と思えるほど、何も変わらない。
そんな日が、原作を読んでから映画を観るまでの間に何回もありました。
だから、現在の自分の力不足や至らなさを嘆き、自分の将来への不安を涙ながらに吐露した炭治郎君の言葉にすごく共感したんだと思います。
なれると思ってくれる人に応えたい
こんな自分は、本当に歌手になれるんだろうか。
勿論、そんなことは誰にも分からないし、なれたところできちんと仕事としてやっていけるかどうかも誰にも分からない。
歌のオーディションは、単に実力があれば受かるというわけではない。
その時の流行やそれぞれの事務所の求めるものに、そのオーディションを受けるタイミングで運良くなれていなければ、道は開けない。
考えても仕方のないことは考えるな。
それでも、何度乗り越えたと思っても、壁の向こうは乗り越える前と何も変わらなくて。
時間の無駄だと分かっていても、どうしても考えてしまうことはあって。
でも、応援してくれる人がいるから。
歌手になれるって、ならせてあげたいって思ってくれる人がいるから。
そういう人がいるってことが、時には諦めずにいられる理由になるんだって、炭治郎君と伊之助君に改めて教えて貰った気がしました。
今までも何回かそういう心の動きをしたことはあったんですけど、その時の精神状態の悪さも相まって、あまり意識できてなかったみたいでして(汗)
応援していることを相手に何かの形で表明することが、如何に凄い力を秘めているかを実感する今日この頃です。
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終わりに
そんな感じで、煉獄さんと炭治郎君と伊之助君の言葉と生き様を胸に、まだまだ夢を叶えるために心を燃やそうと思いますが、今ちょっと煉獄さん関連グッズがあちらこちらから出まくってて財布も口座も燃えてるので、そちらはそろそろ鎮火してほしいな…って思っています。
良い感じのグッズが出るのは嬉しいんだけど、取捨選択してても大分…大分おかしいレベルで数出てるんだわ(汗)
今までどんなアニメにハマってもグッズとかほとんど買わなかったのに、何故か煉獄さん関連はグッズ買うわランダムに手を出すわガチャガチャ回しまくるわ購買意欲が半端ないことになっていて、自分でもどんだけなん…って思っています。
因みにドルビーシネマでも観てきたんですけど、全ての音がぶつかり合ったり重なることなく耳に届き、色が鮮やかで、まるでその場で声優さんが演技しているような錯覚を覚えるほど声の繊細な部分まで聞こえてくる不思議空間で最高でした!(語彙力が欲しい)
箱によって同じ映画でもこんなにも違いが出るということを知れて良かったな、と思いました。
そんなわけで、2021年にブログがほぼ更新されなかったのは、ただハマった沼で元気に泳ぐだけで精一杯だったからです。
2022年は大分落ち着くはず?だからぼちぼち更新復活します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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