私が『鬼滅の刃』を購入しようと決めた理由と感想

鬼滅の刃 本・漫画

こんにちは。吹雪です。

今回は、週刊少年ジャンプで連載されている『鬼滅の刃』の単行本を集めようと思ったきっかけについて書こうと思います。

逝く直前に主人公に遺した言葉に泣いた

下記は、第66話「黎明に散る」のある1ページ分の台詞です。単行本だと8巻に収録されています。

胸を張って生きろ

己の弱さや不甲斐なさに
どれだけ打ちのめされようと

心を燃やせ
歯を喰いしばって
前を向け

君が足を止めて
蹲っても
時間の流れは
止まってくれない

共に寄り添って
悲しんではくれない

吾峠呼世晴著 『鬼滅の刃』8巻より引用

これをジャンプ本誌で読んだとき、この作品は紙媒体で手元に置いておこうと決心しました。

ジャンプ購読歴は10年以上

私は中学生の頃から、毎回欠かさずジャンプを購読しています。

抗NMDA受容体脳炎 罹患からの流れ」の入院時の数ヵ月は流石に買ってませんが…。

きっかけは、武井宏之先生の『シャーマンキング』という漫画でした。

それまでは月刊なかよしだけ購読していたのですが、シャーマンキングのアニメをたまたま観たのがきっかけで、ジャンプも定期講読するようになりました。ついでにアニメディアも買うようになりました(今は買ってない)。

当時は学校に行っている間に母が本屋で購入してくれていたのですが、そこまで待ちきれず、朝の通学途中にコンビニでシャーマンキングの部分だけ立ち読みしていたのが懐かしいです。(本当はやってはいけないことですが…)

ジャンプ単行本の購入基準

ジャンプを読んでいると、面白いなと思う作品がいくつも掲載されています。

勿論それらは後に単行本として販売されるのですが、多少の改変やオマケページがあるものの、内容はジャンプに掲載されたものとほとんど同じものです。

私は基本的には物語の内容を知ることができれば満足なのですが、ふとした時に読み返したくなることってありますよね。

だから、購入した雑誌を破棄することはあまりないのですが、紙のジャンプはどうしても嵩張るので、長くても1年分ぐらいしか家で取っておけなかったんです。

なので、高校生ぐらいまではジャンプで面白いと思った作品は全て単行本も購入していました。

当時は(も?)お洒落や流行に興味がなかったため、アニメや漫画にお金を注ぎ込んでも問題なかったのです。ジャンプ以外の漫画も勿論購入していたので、新刊だけで月に何冊買ってたかな…。

電子版購入に変更した

転機が訪れたのは、ジャンププラスの存在を知ったときでした。

紙のジャンプにジャンププラスの宣伝が載ったときは、まだガラケーだったこともあり、正直何のことなのか分かってなかったのですが、ジャンプで連載していたいくつかの作品が途中でジャンププラスに移籍するのに伴って覗くようになり、そこで電子版ジャンプの存在を知りました。

そして、2015年5月分ぐらいからジャンプを電子版で購読するようになりました。

電子版、何が良いって、毎週本屋に買いに行かなくていいとか(本屋で定期購読注文してた)、読んでてもインクで手が汚れないとかも勿論なんですけど、一番嬉しいのは、一度購入したデータは何年前のものでも閲覧できることなんですよね。

だから、電子版に変更してからは必然的に購入するジャンプの単行本の数が激減しました。

2019年4月時点で購入してるのは、『僕のヒーローアカデミア』、そしてこの『鬼滅の刃』だけです。

『鬼滅の刃』の購入を決心するまで

読み返したくなったときに気軽に電子版で読み返せるようになって尚、紙媒体で持っておきたいと思う作品は、必然的に私の中で相当好きな作品ってことになるのですが、『鬼滅の刃』は最初から面白いと思っていたわけではありませんでした。

打ち切りになると思っていた

大変失礼な話ですが、『鬼滅の刃』がジャンプで連載を始めた当初、私はこの作品は早々に打ち切られるのではないかと思っていました。

ジャンプにしては異色というか、今思えば何となく『D.Gray-man』の雰囲気に似ていました。(D.Gray-manは打ち切りになってませんよ!)

大体の作品が、始まって数話で仲間を得たり、後にスタンダードになるだろう単話を展開するのですが、『鬼滅の刃』は主人公がひたすら苦しんでいるというか…、様々なことに翻弄されている流れという印象でした。

1巻分をまとめて読めばそういう印象は抱かなかったのかもしれませんが、一話一話週一で読んでいると、作品の雰囲気や流れがまだ把握しきれていないのもあって、全体的に暗く、あまり面白いという印象を持っていませんでした。

なので、ジャンプでの掲載順位がかなり後ろになってきた時、この作品が打ち切り対象なのかな?と思いました。

各キャラクターの魅力が爆発した

何この話ヤバイ。と思ったのは、単行本では3巻に収録されている第20話から始まった、鼓屋敷の任務で主要キャラクターが2人増えた辺りからでした。

とにかく各キャラの性格というか台詞がぶっ飛んでいて、初見だと笑いをこらえられなくて大変でした。どこに笑いの地雷が埋まっているか分からないので、人目があるところで鬼滅の刃は読んじゃだめだなってこの頃から思っています。

その頃から、この作品の魅力が周知され出したのか、単行本の3巻が発売になったぐらいで、書店でも中古本屋でも鬼滅の刃の単行本が品切れになるという異例の現象が起こったみたいです。

世界観とか話の流れとかはとてもじゃないけど笑えないのに、なんでこんなに腹筋を崩壊させにかかるような話にできるんだろう。と、今も不思議に思っています。

弱さに打ちのめされた者に贈られた言葉

そんな感じで、鬼滅はジャンプ本誌の中でも毎週楽しみにしている作品になったのですが、それでもまだ、アニメ化したら集めようかな?ぐらいの気持ちでした。

その考えを変えたのが、冒頭に記載した台詞です。

簡単に状況を説明すると、主人公が致命傷を受けて下手に動けないところに、桁違いに強い敵が現れて主人公を殺そうとするんです。それを主人公側の、主人公からすればこちらも桁違いに強い人が応戦するのですが、どうやっても助からない重傷を負わされ、敵は逃げてしまいます。

その戦いは、短いながらも凄まじく、主人公には目ですら追えないほどの速さで、手助けしたくても何もできないほど、歴然とした力の差をまざまざと見せつけました。

そして、敵が去り、何もできない自分の弱さに打ちのめされている主人公に語りかけられたのが、胸を張って生きろということと、君たちが自分と同じ立場になれるほど強くなると私は信じる、ということでした。

何事も一瞬で上達することはできない

この話がジャンプに掲載された頃の私は、歌の基礎が中々できるようにならなくて、そんな自分を直視したくなくて、家で基礎の練習をするのを避けていました。

好きな歌とかは歌っていたのでそこまでグレてたわけじゃないんですけど、年単位でできないことがずっとあるというのは、中々精神的にキツイものがありました。(今もできるようになったわけではありませんが(^_^;))

だから、叱咤激励された気がしたんです。

諦めるな。
誰だって最初からできるわけじゃない。
できない自分を悲観している間にも、時間は流れていく。
足を止めている暇はない。
止まってしまったならばせめて、前を向かなければ。

そう、思いました。

終わりに

鬼滅の刃について書いているのに、あらすじを微塵も書かないという不思議な記事になりました。。。

作風的にアニメ化って難しいのでは?と勝手に思っていたのですが、実際に観てみたら全然大丈夫だったので、毎週楽しみにしています。

このシーンまでアニメ化されるかどうかは分かりませんが、してくれたら嬉しいな。
→まさかこのエピソードが映画化になるとは!とっても楽しみです!!(追記)

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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