こんにちは。吹雪です。
末端の血管を拡張する薬を服用して、末端冷え症が治りましたので、共有します。
妊娠中の方は服用すると流産するそうなので、ご留意ください!
目次
きっかけ
私が冷え症が薬で治ると知ったのは、夏井先生のブログ記事を読んでいるときでした。
夏井先生は、著書で世の中の常識が真実とは限らないということを、湿潤治療と糖質制限という形で私に教えてくださった方です。
夏井先生は現在下記クリニックにいらっしゃり、2018年の末に脂肪腫摘出で母と祖母がお世話になった流れで、私も2019年1月に冷え症を治す薬を処方していただきました。
なついキズとやけどのクリニック 江東区門前仲町駅近くの形成外科,皮膚科
薬を処方してもらった理由
皆さんは、「薬で冷え症が治る」と聞いてどう思いますか?
私は、最初は正直胡散臭いなって思いました(笑)
そういう謳い文句でサプリメントとか出してるところもありそうですしね。
ただ、発信元が夏井先生だったので本当なんだろうな、とも思いました。
数年前から存在は知っていた
夏井先生のブログでその旨書かれているのを初めて見たのは数年前です。
内容は、湯たんぽを布団から出さずに就寝した女性が低温熱傷になって診察に訪れた際に、根本的な原因を無くすために末端の血管を拡張する薬を処方している、といったものでした。
しかも、服用期間は3日ほどで、一度克服したら再び冷え症の症状が現れることは稀で、10年経ってもそのままの状態を保っている方がいるとのこと。また、もし再び症状が現れても、再び数回服用すれば大丈夫と書かれていました。
毎年寒くなると身体の冷えと格闘している身からすると、夢のようなお話です。
でも私、ぶっちゃけそういう治し方好きじゃないんですよね。
別に、風邪引いても症状を抑える薬を一切服用せずに治すとか、そういうレベルではないんですけど。
痩せたいから脂肪燃焼効果のあるサプリメント飲むとか、そういうのが好きじゃないんです。(同列にするなって怒られそうですが(笑))
確かに即効性があるのかもしれないけど、それを服用しなくてもなんとかならないかな。少しずつかもしれないけど、筋肉量増やしていけば、冷え症の症状が改善されていくかもしれないし。
毎年、冬になると必ず一回は夏井先生のブログに記載されるその内容を読む度に、そう思っていました。
背に腹は代えられなくなった
そんな悠長なことを言っていられなくなったのは、2018年の9月頃でした。
個人レッスンで、その数日前に受けた校内直接オーディションでの感想を求められたときです。
歌ったときの感想も勿論言いましたが、会場に入る前の状況についても話しました。
オーディション当日は平日だったこともあり、一番最後の枠で選考を受けたため、開始時刻が21時台でした。
その時期は丁度暑さと寒さの境目で、暖房をつけるほどではないけれど、日が落ちた時間帯に冷房はキツイといった感じの気温だったのですが、選考の待合スペースとして準備されていた部屋が非常に寒かったんです。
当然、身体が冷えて縮こまった状態で、上手く歌の実力を発揮することはできませんでした。いや、そもそも実力発揮できてたら受かったのか?という根本問題はあるんですけど(笑)
そんな言い訳じみたことを話した後、先生からいただいた言葉は「環境はどうにもならないから、自分で事前に考えて対策するしかない」でした。
当たり前の話なんですけど、オーディション会場や待合スペースがどんな状態かなんて、どのオーディションでも当日になって行ってみないと分からないわけで。その環境でどれだけ審査員の目に留まるようなことができるか、というのがオーディションなんですよね。
どんな環境でも自分の実力を示せる状態にするためには、事前に想定して最善の準備をすべきだった。どんな場合があるのかっていうのは場数を踏んでいかないと分からないけどね、と。そういうお話でした。
病気の後遺症で自律神経失調症になっていて体温調節厳しいから、一度身体が冷えたりすると普通の人みたいに簡単に回復できないとか、言い訳したくなるけど、それは審査員には関係ない話だし、どうしようもないならどうしようもないなりに改善の努力をしないといけないんですよね。
つまり、考えなければならないことは、身体が冷えて縮こまるという状態を自分でどう防ぐべきかということ。
原因は、冷え症と自律神経失調症と寒さへの対策不足。
自律神経失調症は、ちょっと自分じゃどうしようもないので置いといて。寒さへの対策は上着とか温かい飲み物とかでどうにかするとして。
残る原因は、そう。
冷え症だったんですよ。
ここまで来たらもう、方法が好きじゃないとか言っていられない。
そう思ったんです。
受診して処方してもらうまで
そもそも薬の存在を知ってから今まで受診しなかったのは、単純に行きづらかったというのもありました。
夏井先生のクリニックの診療科目は形成外科と皮膚科です。
キズとやけどの専門クリニックって書いてあるんです。
そう、サイトの診療案内には「冷え症」って書いてないんですよ。(当たり前だ)
そんな状況で、無傷の状態で初診で乗り込んでいって、問診表の診てほしい症状の欄に「冷え症」って堂々と書いて提出する度胸は私にはありませんでした。そういうの、本当にダメなんです。
どうにか冬の時期に湿潤治療をクリニックで受けた方がいいレベルの怪我しないかな。したら絶対クリニック行ってついでに冷え症の薬貰う!って罰当たりなこと思ってたんですけど、中々怪我しなかったんですよね。いや、怪我しないのは良いことなんですけど。
なので、薬貰いたいなって本気で思ってからも、どうやって受診にこぎつけたらいいのか悩んでいました。
そんなとき、夏井先生がブログで「脂肪腫は日帰りで切除できる」という趣旨のコメントを書かれたんです。
その時丁度、母の左足にできていた脂肪腫が痛みを伴うようになってきていて、近くの病院で切除手術を受けるかどうか検討しているところでした。
渡りに船とは正にこのこと!
この機会を逃す手はないと思った私は、紹介状を貰ってるから紹介先以外のところでは受診し難いとか何とか言ってる母を説き伏せ、物は試しだからと夏井クリニックに行かせました。
平日に母が行ってみたところ、診察してもらったその場で脂肪腫を切除してもらい、その後何回か通院することになったので、診察の際についでに冷え症の薬の処方の可否や、私の障害や罹患した病気の影響の有無を確認してもらい、準備万端の状態で母の通院日に合わせて夏井クリニックに行くことになりました。
診察
まずは普通に受付で保険証と初診の旨を伝えました。
初診は特に電話で予約などは不要だそうです。通院することになった場合は次の診察の予約をするんだとか。
その後、問診票を記入して、診察室に呼ばれました。
診察といっても、特に何かする訳ではなく、薬の説明と、実際に約10年前に薬を服用した方(現在クリニックで働かれている)は今でもフローリングで裸足の状態で過ごせているという話をしていただき、妊娠の可能性の有無を確認しただけでした。
会計
クリニックでは、初診だったので3540円(2019年1月12日時点)を受付で支払いました。
クリニックの支払い方法は現金のみでした。同時に、同じ建物内の1階にある薬局メディクスで提示する処方箋をいただきました。
その後、薬局メディクスで処方箋を提出し、1時間ほど待って、薬をいただきました。(母曰く、平日でもこれぐらいは待つんだそうです。)
全42錠で2280円(2019年1月12日時点)でした。
薬について
今回冷え症克服のために処方していただいた薬は、「ベラプロストNa錠20μg『サワイ』(一般名:ベラプロストNa錠20μg)」です。保険適用外(2019年1月12日時点)のお薬です。
ちょっと調べてみたらジェネリックだったみたいです。だからお安かったのか…。
薬局でいただいた説明には、こう書かれています。
血液が固まるのを抑え、血液の流れを改善したり、肺動脈(心臓から肺へ血液を送る血管)の圧を下げる薬です。
これを、1日3回2錠ずつ服用で7日分いただきました。
今までの患者さんだと大体3日間ぐらい服用すれば克服できているとのことで、末端がポカポカしてきたら服用を止めて大丈夫と言われました。
妊娠中の方は服用禁止ですが、月経中の服用は問題ないそうです。
因みに、私は基本的に一日1食なので服用前に何か食べた方がいいのか確認したところ、水を多目に飲めば問題ないとのことでした。
服用開始から終了まで
診察に伺ったのが三連休の最初の土曜日の午前中だったので、その日の昼食分から服用を開始しました。
上手く行けば連休中に服用を終えられると思いました。
1回目の服用
クリニックから帰宅する途中で昼食をとり、その際に服用しました。
少しすると、さっそく手先が温かくなってきたのですが、出先で暖房の効いた建物内にいるということもあり、薬の効果なのか判断できませんでした。
数時間は温かかったと思いますが、その後元の状態に戻りました。
2回目の服用
その日の夕食時に2回目の服用をしました。
すると、数時間後に風邪の初期症状のようなものが出ました。
熱が出る直前のような感じで、頭がちょっと痛くて、手先に微妙に鈍痛を感じました。
一応、本当に風邪引いたのかと疑い、熱を計ってみたのですが平熱でした。
その夜、入浴時にお湯に浸かる際、いつもは手足の末端が冷え切っていてお湯がとても熱いと感じていたのですが、それがありませんでした。
3回目の服用
次の日の朝、起床時もいつもより手足が温かく、休日のゆっくりとした朝支度をしていても、指先が冷えていくようなことはありませんでした。
軽い朝食をとった後、3回目を服用しました。
浮かび上がってくる問題点
たった数回の服用で冷え症の症状が改善してきているのを実感して喜んでいたのですが、この辺りである問題点が浮かび上がってきました。
それは、
冷え症ではない身体というのがどういう状態であるか私は知らない
ということでした。
受診する前は、漠然と「冷え症が治ればいいな」と思っていました。
しかし、実際に薬を服用して症状が改善し始めると、自分ではゴールがはっきり分からないことに気づいたんです。
夏井先生には、末端がポカポカしてきたら服用を止めて大丈夫と言われました。
しかし、ポカポカするだけなら1回目の服用で既に起こっています。
その後の服用でも、毎回起こりました。
これまで服用された方々は3日程度、つまり約9回で服用を止めたとのことでしたが、その方々は湯たんぽで低温熱傷するぐらい重度の冷え症です。
対して私は、寝るときに布団から湯たんぽを取り出すことができないぐらい重度の冷え症ではありません。
いや、そのままにしたら低温熱傷になるって知ってたから、湯たんぽを使ったときはきちんと寝る前に取り出してたってだけなんですけど。(低温熱傷の恐ろしさは夏井先生のブログ読んでれば嫌でも分かるので…)
果たして服用の止め時はいつなのか。
3回目の服用以降、この問題と向き合い続けることになりました。
8回目の服用と小休止
幸いこの薬自体は、その効果の上限を迎えて尚飲み過ぎても大きな副作用が出るわけではないとのことだったので、服用後に毎回身体の状態を気にしつつ、3連休最後の月曜日の夜まで服用を続けました。
3回目以降は、服用後に指先がじんわり温かくなる以外、特に変わったことは感じませんでした。
なので、これ以上は改善しないのかな?と思い、一度服用を止めることにしました。
次の日から勤務日になって、朝昼食べないから服用面倒くさいっていうのもあったんですけど(笑)
それから火曜日から金曜日の夜まで、服用することなく過ごしました。
会社では、連休前まではキーボードを叩けばいつも指先がとても冷たくなっていたのですが、連休明けからはそこまで冷たくならなかったり、外を歩くと手先は冷えるのは変わらないけど、室内に入ってから回復するのが早くなったりしました。
最後の服用
火曜日から金曜日の夜まで過ごしてみて、服用前より何となく手足が冷えにくくなったな、という印象を持ちました。
そして、これ以上改善しないのかどうか、最後にもう1回だけ夕食時に服用してみました。これで丁度3日分服用したことになるので、ある意味デッドラインだと思いました。
服用してからしばらくして、前と同じく指先が温かくなってきました。
ただ、今までは何とも思ってなかったその温かさに、今回は鈍い違和感を感じました。
なんか、ちょっと嫌な感じがする。
そう感じた瞬間、服用終了を決断しました。
こういう身体に関する自分の勘は信じることにしてるんです。以前、それで命拾いしたので。
私なりの結論
服用する前、私の中の冷え症ではない人って、寒さなんか微塵も苦じゃなくて、生足出しても全然平気で、手袋マフラー不要で、いつもポカポカしてる全身湯たんぽみたいなイメージだったんです。
だから、服用したらそんな感じになるのかなって思ってました。
でもそれってよくよく考えてみると、もはや発熱してる人ですよね。身体からすごい熱量発散させてる感じ。
筋肉とか沢山ついている人だったらそんな感じかもしれないけど、少なくとも私は人より筋肉はないので、血管を拡張しただけじゃそうはならないってことに服用中に気づきました。
では、何をもって冷え症克服とするか。
私は、湯船に入ったときに、手足だけが異常にお湯を熱く感じることが無くなること、と定義しました。
湯船のお湯が手足だけ異常に熱く感じるのって、冷え症あるあるだと思うんですよね。
相変わらず冬に外で風が吹けば震えるぐらい寒いし、寒さで耳が痛くなりそうになることもあるけど、これは確実に改善したって言えます。
だから、後は地道に身体が作り出す熱を増やす努力をしようと思います。
終わりに
冷え症対策であれこれ試したり購入したりしてたけど、これが一番劇的な改善でした。
約6000円の出費でこの効果って、かなりコスパいいなって個人的には思います。
寒い夜、お風呂に入る度に感じるあの異常な熱さが解消されるってだけでも、服用してみる価値はあるのではないでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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